「小鳥遊ってさ…どうして本当の姿を隠してるの?」
「え?」
「本当はそんなイメージじゃないでしょ?」
何…?
「俺前に見たんだ。メガネかけてなくて髪の毛を巻いている小鳥遊を」
「えっ」
どういうこと?
それってメイドカフェでの姿ってこと?
「ここの制服着た人が見えて、知ってる人かなって見たら…それ、鞄に付けてたから」
それは亡きおばあちゃんの形見の熊のキーホルダー。
おばあちゃんの手作りだった。
だからこれを持ってるのは世界で私だけ。
「その熊みた瞬間に小鳥遊だって分かったよ。
いつもと違う姿だったけど…」
制服着てたってことは…バイト帰りだ。
今までバイト帰りに誰とも遭遇したことはなかった…
……と思ってたのに。

