「夕凪ね、すごい真面目で地味なイメージあると思うの。
でも案外面白いし、話す子なんだよ」
「そうですね…」
「学校外での夕凪はあんな感じじゃなくて明るいんだ。それにメガネ外して前髪整えたらすんごい可愛いの」
「へ、へぇ……」
メイドのときの姿のことを言っているんだよね?
その姿は僕も知ってるけど、そうなるとまずいから知らないフリをしよう。
「でもね、それは学校外でのことであって、学校内では地味でしょ?
でも最近すごい楽しそうなんだよ」
「そう…ですか」
「すごい楽しそうに……
菜葉先生の話をしてくれるの」
ん???
僕の話を…?
「菜葉先生が夕凪を元気にしてくれてるってこと!」
「え、いや…僕はそんな」
「菜葉先生はそうかもしれないけど夕凪はすごい感謝してると思うよ」
小鳥遊さんが……僕に?
「私夕凪の保護者みたいな感じだからさ、私からもお礼言いたくて」
「…はい」
「ありがとうございます」
「…いえ」
何かイマイチよく分からないけど……小鳥遊さんのためになってるってことだよね?

