その日の授業を終えた私は、一人バスへと乗り込んだ。
この帰りのバスに乗る時間を実はいつも楽しみにしている。

このバスで私は最寄りの駅で降り、夕日が沈むのをバス停のベンチに座り、月が出るのを待つ。

やがて日が暮れ月が顔を出すと、男性3人組が古いラジカセを片手に現れた。
私は彼らが現れるとバス停から離れ、木の陰に隠れて、そっと彼らを見つめる。

それが私の日課だ。