不安と希望を合わせたような、夕暮れの色。
私と恵理は、駅のベンチに座っている。

「…ルナ?」
「なに?」
「実にヒマなんですけど…。」
「…もうちょっとだけ待って」

しばらくすると、『Moon Light』のメンバーが現れた。
Shin-yaは少し驚いた顔で私を見た。

古いラジカセから、アップテンポのナンバーが流れ、彼らはダンスを始めた。
明らかに、私たちを意識しながら…。

今日は、隣に恵理がいる心強さから、隠れることなく、彼らを見つめている。

「ちょ、ちょっとルナ。なに?あの人たち。マヂかっこいいんだけど…」
「…うん」