熱い夏の日

そうだよな。

ゆう兄と瑞希の会話を俺が聞いていたなんて、瑞希は知らない。

ゆう兄の話からすると、おじさん達の許可さえもらえれば、夏祭りに行けるんだよな。

それに、さっきの瑞希の言葉。


「颯、一緒に行ってくれるかな?」


瑞希も俺と一緒に行きたいと思ってくれている事だよな?


俺は夏祭りの話をするつもりだったのに……


「えぇっ?本当に襲う気!?」

「はぁっ!?何の話をしてんだ?」


わけのわからない事を言い出す瑞希に驚く。

さっきのアレ、俺的には冗談だったんだけど……


「何?瑞希、本当に襲われたいのか?」


襲っていいのなら、今すぐ、瑞希のその華奢な身体を抱きしめたい。

まぁ、そんな事あるわけないけど。


「そんなわけないっ!!っていうか、私の胸、ぺっちゃんこだから、触りがいないし、襲っても意味ないじゃん!!」


俺の方を向き、ムキになって言う。


「はぁ?何、わけわかんねぇー事言ってんだよ」


そんな瑞希を見ながら呆れている。