熱い夏の日

「はぁっ!?意味わかんない!何言ってんのっ!?」


案の定、慌ててジタバタする瑞希。

そんな瑞希に


「とりあえず着てろ」


もう一度シャツを着させる。

これでシャツを羽織ってくれるだろう。

そう思いながら、きょろきょろっと当たりを見渡し、目的地に着いた俺はその場に座る。

そして、瑞希も文句を言いながらも俺のシャツを羽織り、俺の隣に座る。


瑞希をここへ連れて来た目的。

それは、少し小さくなるが、この場所からでも花火が見える。

それに人も少ないから、ゆっくり見れる。


いつか、瑞希と花火を見れたら……


そう思い見付けていた場所。


それともう一つ……


「なぁ、さっきの話……」

「さっきの話?」


瑞希は聞き返しながら考える。