熱い夏の日

「行きたいなら親父達に言ってみたら?瑞希、今までお祭りも花火もちゃんと行った事ないだろ」


瑞希の家は鉄板焼きのお店をしている。

そして、いつもお祭りとかで焼きそばの出店を出している。


それを文句も言わずに瑞希はいつも手伝いをしていた。

小さい頃から、ずっと。

昔は俺もたまに手伝っていた。

まぁ、それはただ、瑞希と一緒にいたいだけなんだけど。

文句を言わないで手伝いをしていたから

“瑞希はお祭りや花火にわざわざ行きたいと思わないんだ”

そう思っていた。


まぁ、俺は、

“瑞希と一緒に行きたい”

そうずっと思っていたけど。


だけど、そんな瑞希だから、なかなか誘えないでいた。

瑞希が行きたいと思うなら、勇気を出して誘ってみればよかったな。

まぁ、瑞希が俺と一緒にお祭りに行ってくれるかはわからないけど。

だって、瑞希は俺の事、幼なじみとしか思っていないから。