熱い夏の日

「そうなんだけどさぁー…」


三角座りをしていた私。

足の前で組んでいる手にぎゅっと力を入れ


「颯もさ……、胸の大きい人の方が、いい?」


これで「うん」と言われても、私のこの小さな胸をどうする事も出来ないし、ただ、ショックを受けるだけなんだけど……


「そりゃぁ、男だからな。無いよりかはある方に目がいくだろ」


と、たまたま目の前を歩いていた美人の巨乳さんを見ながら答える。


やっぱりか……


ショックを受けながらも


「ヘンタイッ!」

「はぁ?意味わかんねぇーし。お前が聞いてきたから答えたんだろ」

「颯のエッチ!」

「男はみんなエッチだよ」

「意味わかんない!!」

「そっくりそのまま、お前に返すよ」


結局、何で颯の機嫌が悪かったのか聞けないまま、最終的にはよくわからない言い合いになっていた。


「あんた達、またじゃれ合ってるの?」


そこに戻ってきた文乃達が、呆れ顔で私と颯を見ていた。


そして、お昼ご飯を食べた後、ひと遊びし、帰る事にした。