熱い夏の日

そして、お昼――…


文乃、穂香、慎也、尚人の四人は、お昼ご飯の買い出しに。

私と颯は荷物番をする。

颯の機嫌も今はもう直っている。


さっきの機嫌の悪さは何だったんだ?

だけど、その事に触れて、また颯の機嫌が悪くなるのも嫌だし……

でも、気になる!


って事で


「ねぇ、颯」

「何?」

「何でさっき、機嫌悪かったの?」

「さっきって?」

「私が知らない男の人にぶつかって、助けてもらった時だよ」

「あぁ……」


私がいつの事を言っているのか、わかったらしく。

颯は少し考え


「何でお前、下向いて歩いていたんだよ」


私の質問には答えず、質問で返して来る。


「ちょっと、私の質問の答えは?」

「いいから答えろよ。瑞希、あの時、ずっと下向いて歩いていただろ?何か探していたのか?」


答える気配の全くない颯。

私は諦め、先に答える事に。