熱い夏の日

「それは颯が急に止まるからでしょ!!」

「やっぱりちゃんと前見てねぇーじゃん」

「見てたよ!」


“売り言葉に買い言葉”状態の私。

何でもっと可愛げのある態度が取れないんだろう。

颯に言い返しなからも、自分の態度に落ち込む。


「どこが」


そう言いながら、颯は顎で、すぐそこを指す。


「あっ……」


そこに視線を向けると、文乃達四人がレジャーシートを広げたりしていた。


「瑞希も颯もじゃれてないで手伝ってよ!ほら、端に何か重石になる物置いてよ」


文乃がレジャーシートを敷きながら言う。


「じゃれてないし……」


文句を言いながら、持っていた荷物をとりあえず端に置く。

そして、順番に荷物番をしながら、午前中は泳いだりビーチで遊んだ。