『芽~衣!ご飯食べよっ!』 『芽衣さんっ!凄いわ…!』 頭の中で、誰かの声が再生されて流れていく。 『芽衣~。頑張らないと!』 『そうそう!めっちゃ、かわいいよねっ!憧れちゃう!』 (誰なの…?全然分からないよっ!) 『芽衣。お帰りなさい。ご飯出来てるわよ。』 (ごめんなさい。思い出せないの……。) 『芽衣ちゃん。大丈夫だよ。僕が側にいるから…ね?』 最後の声は聞き覚えのない、男性の声だった。 そして、意識を手放した。