特別授業が終わり、ゾロゾロと教室に戻る。
外は、ポツポツと光が見える。
その光に負けずと、夕焼けが空全体を包み込むように見えた。

-ポーーン-

『坂井芽衣さん、ルイス君。至急生徒会まで…。』

「えっ!?私っ?」

ウトウトしてる芽衣に対し、ルイスは、チッと舌打ちをした。

「わ、私なんかしたのかなー?」

辺りを見回しても誰も答えない。
全員席に着き、俯いている。

『芽衣、行くよ。』

ルイスに手を引っ張られ、教室をあとにした。



「ル、ルイス!?待ってよ!!」
『うるさい、少し黙ってくれる?』
「違くて、手!痛いっ。」

ピタリとルイスの足が止まる。

『ご、ごめん………。』

ルイスは、芽衣の手を放し、ため息をつく。

『一体何を考えてるんだよッ。』

 (ビクッ!)

「ル、ルイス?どうしたの?」
『……!何でもない。』
「何でもなくない!どうしたの?お願い、話して。」

『言わなくても、すぐに分かるさ。』

目の前にあったのは……



【生徒会室】