花芽学園では、3年制らしい。
つまり、だいたいの高校と同じだ。

校門を過ぎると、周りがまるで英国の屋敷の庭のような噴水、薔薇園、沢山の植木鉢に色とりどりの花が咲いていた。

ぞろぞろと男女関係なく、生徒達が昇降口へと足を運ぶ。

一方、ルイスは、茶色のスーツを着こなしている年配の男性と話をしていた。

花芽学園…。
それは、想定外の出来事が待ち受けてるに違いない…と思わされそうだった。

そうこうしているうちに、ルイスは『行こうか。』と芽衣の手を引っ張り、昇降口に進んで行った。


校内は、まるでお嬢様学校のようなきらびやかで、執事でもいるような立派な学園。

ルイスの口からは、花芽学園の歴史、校内の案内をペラペラと語り出した。
特に教師には、尊敬語を必ず。

年上の顔立ちだったが、同じ学年、同じクラス。

ルイスのおかげで、クラスにも馴染めてきた頃だった。