朝6時


「それじゃ、行ってくる」


隆司が会社へ向かう為に、ドアを開ける


「いってらっしゃい、あなた」


見送る由実


「太陽、パパにいってらっしゃいは?」


由実の足元で、まだ起きたばかりの太陽も見送る


「パパ…」


隆司も由実も、いつもの様に、「いってらっしゃい」と続くと思っていた

しかし、今日はいつもと様子が違っていた