「これなんて、どうかな?」

 それは、月と木星がモチーフになった髪ゴムだった。

「かわいいな。…うん、喜びそう。じゃぁ、これ買ってくる。」

「わかった。じゃ、先に外にいるね。お店も混んできたし。」

 一度、別れて、外に出る。

 すっかり夕空だ。

 私はカバンから、カメラを出し、空に向ける。

 カシャッ

 今日の夕空はどこか優しい。

 優しいオレンジ色にしばらく見とれる。

「おまたせ。今日はありがとな。送るよ。」