今恋

「で？なんで優はここにいんの？」

「別に…。」

「えー、教えてよ～。」

「めんどくさい。……そうだ、大輔。お前、ナントカ凛ってやつ知ってる？写真部らしいんだけど。」

　大輔は、少しびっくりした顔をして、ぱちんと指を鳴らす。

「あぁ！三組の悠木凛ちゃんだよ！あの、いつもカメラ持ってて、ちっちゃくて、かわいい顔した子ね。なになにぃ～、優君もそういうお年頃なの？ファンクラブの子にはいつも叫ばれているが、本当は、超うぶな優ちゃんが。・・・・・・・うっ！」

　適当にパンチを入れて、俺は帰宅することにした。あいつの忘れたカメラをもって。

　やっぱり、明日から楽しくなりそうだ。