私はこの毎日がいやでいやでしかたがなかった。なるべく家にもいたくない。だから夜はこうして公園にいるの。
ブランコをこいで、この キィー という不気味な音が私には落ち着くの。

?!

隣に男の子が座ってきた。

「僕は佐野勇太」

……

「名前は?」

「……私のこと…知らないの?」

「ん?君ってそんなに有名なの?もしかして芸能人?!」

「?!!」

ポツ ポツ ポツ

雨が降ってきた。
彼はすぐにすべり台の下に入って雨宿りをしていた。
彼が手招きをしている。

「ちょっとまってて!」

私は急いで家に帰った。
家に帰るとお母さんが寝ていた。私はお母さんにすぐに話した。

「あのね、わたしのことしらないんだって!佐野勇太!佐野勇太。佐野勇太。佐野勇太!」

「うるさいねー、だまりなさい!」

痛っ!お母さんに蹴られてわたしは倒れた。でもそのおかげで、机の下に落ちてた傘をみつけた。

「あった!」

私はすぐに公園にもどった。

そして彼に傘をさしだした。

「?!でもこれじゃ君がぬれちゃう…」

「私は平気!もうぬれてるからぬれるのなんて全然怖くない」

「…ありがとう。……笹山るな…?」

「?!なんで名前っ」

「いや、名札に…」

「あっ。」

「じゃあまた明日」

「え?明日も会うの?」

「だって、傘を返さなきゃ」

「そっか、」

「じゃあね」

……わたしのことを24番じゃくて名前でよんだ。笹山るなって!24番じゃなくて笹山るな!