嵐は頭痛を運んでくる。【完】




董子の指に“それ”をはめ、すぐに横にもぐりこむ。

――そして、時を待った。



目覚まし時計が鳴り、ぱん、と止める音がした。

「うーん………ん?」

俺は董子とは逆側を向いている。ああ、緊張する。
世の中の男たちは皆こんなんやってんのか、すげーな。

「なにこれ…」

思わず体を起こした董子に、後ろから抱きつく。

「董子」

「せんぱい…!?」

「結婚、して。」

「……はい。」


笑顔だと分かる声色の董子を、振り向かせてキスをする。


ああ、ちゃんと名前で呼べよって言おう――きっとまた顔を赤くして呼ぶんだろうな。


あの嵐の日、あの道端で董子と会わなかったら、
ヘタレな俺は、ずっとあのまま彼女を見ているだけだっただろう。


だから俺は、嵐の日が大好きだ。




――Happy Happy Ending+*゚