月夜に悪魔




「きゃあぁあぁあ…!!」


「大丈夫だ死なないから…!」



「落ちてるよ!皐月たち…!?」


「魔界だから着地の魔法ぐらい使える」


オレンジと赤色の空、青と緑の雲、吊り下げられて光る星々



私、本当に魔界に来ちゃったんだ…!



地面が近付いてきて、七瀬君が呪文を唱えた


『フライングアウト』



すると落ちるスピードが揺るまっていき、スタンと容易に着地できた



「あ、おまえ何それ」


「バラン君への誕生日プレゼントだよ」


私が手に持つのは花が一輪描かれた紙


「本物は枯れちゃうってバラン君が気に病むから、絵をプレゼントするの」



「そっか…皐月は優しいな、でも会えるかどうかが…」


「どうしたの七瀬君?」


「いや、なんでもねぇ。それよりついたぞ」



そこはどす黒いオーラに囲まれた、いかにも怪しそうなお城だった