「皐月ちゃん、三日後が誕生日だね。何が欲しい?お父さんに言ってごらん。」 「………学校に行きたい。」 学校に行きたい 勉強をしてみたい 友達と遊びたい なにより、この部屋以外でお母さん、お父さんに触れたい 「…………。」 お父さんは一瞬、顔をしかめた そもそも、どうして私を閉じ込めるの 愛? これも愛だからなの?