月夜に悪魔




キィ………ッ


扉が音をたてて開いた



その音に気付いたのか、バランはバッと勢いよく振り返った


「皐月ちゃん!」


バランがこっちに向かって来る


赤い血をつけた服を来て


そして口から血を流しながら………


「来ないでっ…!!!」


私は重く、冷たく言った

バランはピタッと止まる


そして顔には苦笑い


嫌われてもしかたがない、と思ってるような笑い

七瀬君はただ黙っていた


「あ………ぁあ……」


私は何も頭に浮かばなかったし、口からはまともな言葉がでなかった


「ご……ごめんな…さい」


唇が震えながら呟く



目の前には血を流すメイド


呼吸を肩でしながら首筋を押さえていた



見てられない…


私は部屋を飛び出した