月夜に悪魔




「皐月ちゃん!隠れて」

「へ?」



「バーカ、間に合わねぇよ…ヒック…」



お酔いになさってる…!

「試作品だから…な、ちょっとアルコールが多すぎたか…」



真面目にバランがブツブツ呟いて、クルクルそのばをウロウロしていた



「ヒック…皐月~♪♪好きだぁ…!」



むぎゅうっと暑苦しいほど強く抱き付かれていた


「暑いよ!七瀬君!はなしてぇ」


「誰が放すかよ…ヒック」



「ばか!皐月ちゃんから離れろ!」


「い~や~だぁ~!」



七瀬君はそのままバランの手を弾いた



パンッ……!!


その音が響く



するとフフフフフフと不気味な笑いをバランが漏らしていた



「こいつ殺してもいいかなぁ?」


「ダメだよ!」



かなり顔がマジだった


「いや、ちょっとだけだから!」



「だ…ダメだよ…!」


ふぅとバランがため息をついた。そして私に向かってニコッと笑った



「皐月ちゃんが言うならしかたないか、それ、五分ほどほたっとけばもとに戻るからね」



バラン…私が言わなかったら七瀬君殺されてたんだ………