月夜に悪魔




「羽があるの!!?」


「悪魔だからね」



「悪魔さんはみんな羽があるの!?」



「無い奴もいるけど…ね」


「??」



「君がその例外だよ」




「私?私はお母さんたちから生まれたから人間だよ?」



「いや、それがね、君を生ませるために俺が君の遺伝子をちょっと組み替えたんだよ、だからちょっとだけ悪魔が交ざってしまったんだ」



「皐月…悪魔だったの?」


じっと左手の平を見る



「あは!見ても人間と区別がつかないよ」


「皐月は悪魔らしいとこないね」



「それと言い忘れてたけど、お母さんたちの皐月ちゃんと過ごした記憶は無くなってるから」



「え?」


「君のお母さんたちが望んだことなんだ」



「………記憶を消せるなんてすごいね。…でも、ちょっと寂しい…かな」


「大丈夫、これからは俺がいるから」



「……うん。どこにも行っちゃダメだよ」



「いつかは行くかも」


「意地悪…」




トン、とバランが着地してたどり着いたその場所はキレイな湖だった