月夜に悪魔




「あ、お父さん?学校終わったよ…、ん?1人じゃないよ七瀬君がいるよ」



携帯電話ってすごいな…離れてる所でも話し合えるっていうのが



「うん、まってる。じゃあね」



「おまえの父ちゃん、良い人そうだな」


「良い人だもん」


「断定かよ…」



「ぷぅ…待ってる間何しよう?」


「俺が話し相手になってやるよ」


「ん…でも話す事って別にないんだよなぁ」


「わからない事とか?」


「あ…エメラルドグリーンの瞳の男の子の名前しってる?」



「……………知らない」

「何その沈黙」



「知ってても話すかよ」

「開き直ったわね」


「別に…………」



皆知ってるの?それとも南口校長先生と七瀬君だけなの?



「みんな知ってるの?」


「みんな知ってたらヤバいよ。でも高校では有名らしいけど」



「ふぅん………」


「何?気になるの?」



「いや、ね。あの人本当に人間なのかなって…。時々変なオーラが…」



「……後から分かるよ…、なにもかも」



「あの人も言ってた…後から分かるって。後からっていつぐらいかな?」

「そう遠くないと思うよ」



七瀬君は真面目に話していた


その人の存在は重要ものなのかな?



車のエンジン音が校庭になり響く


お父さんが迎えに来たのだ



私は七瀬君にさよならを言ってお父さんの車に乗り込んだ


七瀬君がポツンと校庭に残っている学校は異様にざわついていた