月夜に悪魔




一日目の学校が終わった

皆それぞれ家に帰っている


私も電話しないと…


そう思いながらポケットに手を入れる


だが、携帯の感触がない

必死にポケットの中を手でさぐり、すべてのポケットに手を入れた後に思った



あの時……


そう、あの突風の時に何かが落ちたような音がしたような…



あの突風の時なら校長室の前…カナ?



私は校長室に向かった…はずだったが、どこをどういって良いのかわからない



困り果てていると


ある男の子、そう隣りの席の男の子が目の前にたっていた



「急に…立ってたらびっくりするよ」


「そうか?わりぃ…、それより、迷ったんだろ?案内してやるよ」


「七瀬君はワープしないの?」



ピクッと七瀬君の眉が引きずる


「ワープ…?なんでワープするの?」


たしかワープしたことは誰にも言っちゃダメだって南口校長が言ってたっけ?


「んーん、気にしなくていいよ」


「……………」


少し不満そうに七瀬君がうなずく



そのまま私と七瀬君は歩いて校長室に向かった