月夜に悪魔



「本荘さんね?」


職員室の扉がガラリと開き、優しそうな不陰気の女の人がでてきた



「は…い?」


「この学校長の南口 若菜《ミナグチ ワカナ》です。よろしくお願いしますね」



「………」


「どうかなさいましたか?」


「学校って…人がいっぱいいるんですね、なんだか不思議な感じがます」


私がそう言うと女の人は目をパチクリさせて、信じられないという顔をした



「あなた…学校に行ったことがないの?」


「はい、今まで部屋に閉じ込められていましたから…学校は初めてです」


南口校長はクスッと笑って、今度は大笑いしだした



「この無知な子があなたの嫁にくる女なの!?バラン、そんな女じゃ私との婚約を破棄することはできないわ!」



「校長せんせ…?」


「あらごめんなさい…、気にしないで…。ちょっとした独り言だから」



独り言にしては度が過ぎている…


バランがどうとかこうとか言ってたけど



誰………?