月夜に悪魔




「………おまえはいるのかよ…、好きな人」



幼児に聞いてもなんにもならない事はわかっていたけど


早く話題を逸らしたかった


「……いちゃわるい?フラれたけど」



「……は?」


いたのかよ……



「あなたと同じよ、フラれたばかり」


「…誰なんだよ、好きな奴って」


「……………お兄ちゃん」


ニアはニアらしくない表情で答えた


「自分の…兄き?」



「えぇ、そうよ」


「バカじゃねぇ?実の兄きとの恋が実るわけねぇ…」


「そんなことわかってる…!!!!」



ニアは急に大声を張り上げた