月夜に悪魔




わからない…


あれから二日は経った



もちろん、毎日メディオスとの剣道の稽古はあった


なんだか初めに比べて、よそよそしくなってしまっていた


でも…私がバラン以外の男にこれほどまで取り入るなんて……



私は稽古が終わって1人、部屋で考えていた


ガチャッと扉が開く



「………ニアちゃん?」

「……全く、無能だわ。しかたないからヒントを与えてあげに来たのよ」

「……ヒント?」



もうこの上から目線は気にならなくなっていた


それよりも…ヒント?



「あなた、あの新しく来た婚約者候補の人…たしかマイルだっけ?どう思う?」


「………どうでもいいわ。私との婚約が目当てで近付いてくる男なんて」

「…その考えが根本的に間違っているのよ」


「どうして…?」



「そのぐらい自分で考えなさいと言いたい所だけど、しかたないわね。教えてあげる」


彼女は金色のクリクリ巻いた髪の毛を靡かせながら近付いてきた



「もし、あなたの近くに…その話を聞いてしまったあなたの事が好きな男がいたとしたら?」


「………それは…可哀相だわ…」



「実際いるのよ、それもニアの大切な人で」



ニアの大切な人…?


「これほどまでにヒントを与えたのだから、少しは気付きなさいよ…」


そう言ってニアは出て行った