月夜に悪魔




バタン…!


「この声はニア…!ここにいるのか!?」


「あ、お兄ちゃん」



「…!メディオス!」


「…!?サラサ様」



お兄ちゃんってまさか、メディオスの事だったの!?


「あなたがニアのお兄ちゃん…?」


「ええ、妹が迷惑をおかけしてまことに申し訳ございません…」


「別にいいわよ…」



そんなに頭を深々下げられると、怒る気になれないじゃない


「何してたんだ!ニア!お兄ちゃん心配したんだぞ…!」


「このお姉ちゃんと結婚して10年経った夫婦ごっこしてたの…」



バチっとメディオスと目が合う


「な………何よ?」


「ふはっ…!大変だったでしょう?サラサ様。俺もニアの遊びに付き合えるようになるまで一年かかりましたから!」


「別に…ら…楽勝だったわよ!そのぐらい見抜けたわ…!」


「本当ですか?」



「あのお姉ちゃん、戦隊ものにハマッてる男子達の次に低能だったわ」



「……っ!?」


「こらっニア!失礼だぞ!」


「……だって………」



ここまで面と向かって言われるのは初めてだわ


皆、王家の者だからって遠慮してたから


私は笑っていた



「本当…!あなたたち兄妹は変わってるわね!」