月夜に悪魔




「こんな貪欲に塗れた自分はいやだった、【恋】なんてって思ったんだ」

「じゃあなんでここに来たんだよ…!!」



「……―‐。苦しいから…かな?」


「苦しい……?」



「彼女の…皐月の側にいると苦しかった、胸がザワザワしてね。……でも、そばにいないと余計苦しいんだ…!」


バラン………



「…………じゃあ答えはもう決まってんだろ」


「…………ありがとう…フィート…」



バランが七瀬君に向かって微笑んだ


そんな状況を見るのは初めてだ



周りの皆は魔王たるバラン様でも、同じ命を持っている。同じ感情をもっているんだと実感していた