月夜に悪魔




「もうほっといてよ……これじゃ皐月が余計惨めになるだけだよ…」


涙が出た



好きでもないくせにそんな笑顔で笑いかけないで…


期待させないで…



「それ以上近付くなよバラン様」


七瀬君がコツコツと歩いてきた、執事の格好のままで



周りの皆はサラサ様の妹、フィート様だと気付き一礼する


「バラン様さ、暇つぶしなんだろ…?なんでわざわざここまでくんだよ」


七瀬君が刺のように言う