月夜に悪魔




「婚約の儀の続行を…!!!」


お母様が声を張り上げた時だった




『そんなことはさせない』


突風とともに、人のようなものが舞い降りてきた

「バ……バラン様っ」



皆がお辞儀をしだす


バラン…どうしてここに………?



「皐月、迎えに来たよ。戻ろう、家に」


バランはニコッと笑う



「………いや」


その瞬間、いままで我慢していた私の中の感情の糸がいっきに切れた



「どうして今さら来るのよ…!!バラン君にとって皐月は暇つぶしでしょ…!?」



バランの表情が曇る