月夜に悪魔




「サツキ…お帰りなさい……」


「お母様…私は【サツキ】ではありません。【皐月】です」


「……え?」



記憶を取り戻しても、よみがえる感情はただ懐かしいだけ


「お母様…皐月はバラン様のところに戻ります。きっと心配しています」

「……行かせませんよ、やっと取り戻したのだから」


「お母様…?」



「たとえこの魔界全体を支配してなさるバラン様でも、サツキは渡さない」



「………!」


「そしてサツキ…、あなたはもう成長なさりました。そろそろ結婚してもいい年頃です」


「結婚……?」



「そう、ここのバスティユ王国、第1王子のメディオスと…」


「………え?」



メディオスと…?


私が好きなのはバランよ…!!