月夜に悪魔




ここは…………?


「あぁ…皐月……、いや、サツキ」


「あなた…は?」



「メディオス、記憶の魔法を解いてあげなさい。命令よ」


「はい、王妃様」



誰かが奇妙な呪文を唱え、私の上にキラキラと光が降り注ぐ



「…………あぁっ!」


失っていた記憶がいっきに帰ってくる


頭が割れそうな痛み


記憶の欠片が坦々と組み合わされていく




気付いた時には…


「……お母様……?」



目の前の人物のすべてを思いだしていた


懐かしい香り



「サツキ…!」


私はお母様に抱き締められる


けど………何かが違う


これが確かというものはわかっている


けど………