月夜に悪魔




「はぁ…はぁ……バラン君……」


「皐月…!どうしたの!?そんなに息をきらせて…」


バランが私に触れようとした……が、何を思ったのかその手を引っ込めた


私はバカだった


言えばすべてが上手く行くって思ってたから


まだまだ子供だったの



あなたの思いもしらずに…あなたの頑張りも知らずに


「バラン君…あたし……バラン君のことが…!」


言いかけた唇にそっとバラン君の手が止めにはいる


「………!?」



バラン君の瞳を見ると、すごく寂しそうな目をしていた


まるで、そこから先は聞きたくないかのように…


バラン君はぱっと手を離した


そしてスタスタとソファーに戻り、お茶にしよっかと笑った