月夜に悪魔



「着きました、皐月様、フィート様」


マラッサさんが扉を開けてくれる



私はそれを通って行く


いつからこれが当たり前になったのだろう?


バランとの出会いが私を大きく変えた


何もかもを



でも、それでも私は幸せだった


「お帰り、皐月」



バランはあれから私を呼び捨てにするようになった


やっとバランとの距離が縮まったと思ったけれど、やっぱり離れちゃうんだね



でも、自分で決めたことだから


私はあなたを、バランを守る