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放課後。
真綾は委員会、陽菜は部活があるらしく、珍しく一人で帰ることになった私。
帰り支度をしている時、
「山吹、今日オレと帰らない?」
声をかけてきたのは瞬くんだった。
あの告白の後だから少し照れくさかった。
「……だめ、かな?」
そんな声で言われたら断れなくなっちゃうじゃん。
「いいよ。帰ろう」
席を立ちながら返事を返した。
「あ、ありがとう…!」
瞬くんは嬉しそうに笑い、私のあとをついてきた。
そして、委員会の準備をしている真綾に一言声をかけてから教室を出た。
昇降口まで、瞬くんとたわいのない話をしていると、
昇降口付近で女の子に囲まれている蒼汰くんが目に入った。
一瞬、蒼汰くんと目があった気がしたけどすぐ逸らされた。
その行動に胸が締め付けられた。
ーやっぱり、もう私には興味ないよね…?
周りにいる女の子たちとずっとずっといたいよね…?
もう私には見せなくなったその笑顔。
きっと、それが見れなくなったのはもう私はいらないという合図なんだよね。
……私が、蒼汰くんを縛り続けているんだ…。
泣きそうな顔を見られないように俯き、蒼汰くんたちの横を急いで通り過ぎた。
「…え、ちょ!
山吹!?」
瞬くんの声も無視して、私は急いでローファーに履き替え、逃げるように走り出した。
無我夢中で走っていると、気づけば校門のとこまで差しかかかっていた。
「ちょっ…、山吹速いって……!」
そんな私のあとを全力で追いかけてきたのだろう。
瞬くんはまだ肩で息をしていた。
「あっ、ご、ごめん……つい……」
蒼汰くんに気を取られてて、ほんの一瞬だけ瞬くんの存在を忘れていた。

