「……ごめんね、お昼なのにこんな暗い話して」
先程から、ご飯の手が完全に止まってしまっている瞬くんに謝った。
こんな悲しい話したらご飯が不味くなるのを分かっているのに私は話をしてしまった。
けどもう数分前でも時間は戻せない。
そう思い、明るい話に切り替えようとした時。
「……ねえ、オレ……山吹のこと、好きだ……、」
「……………え?」
彼からの思いがけない発言。
え、瞬くんが私のことを、好き?
聞き間違い…?なんて混乱していると、
「…ごめん。こんなこと言って、
山吹のこと困らせるって分かってるけど……、
ずっと前から好きだったんだ…」
「瞬くん………」
「…なんで今、告ったか自分でもわかんねぇけど……、
オレ……山吹の支えになりたいんだ。
山吹の、彼氏として……」
そう言って真っ直ぐ私を見据える瞳。
その瞳は真剣そのもので。
その瞳から視線を逸らすことは出来なかった。
「…もちろん、今山吹に彼氏がいるのもわかってる。
…でも、それでもオレは……山吹…キミのことが好きなんだ。」
「……っ」
きっと。
瞬くんと付き合えれば幸せだと思う。
蒼汰くんと違って絶対に浮気なんてしなさそうだし、
ずっと笑顔が絶えないと思う。
ーけど…、
「………返事はちょっと考えて欲しいんだ。
……そんな直ぐにほしいわけじゃないからさ…」
「………わかった」
ーーーけど、今の私はまだ…蒼汰くんの隣にいたいんだ。
いくら浮気されても、やっぱり好きって気持ちは消えないから。
私…本当にずるいね。
こうやって、瞬くんが想いを伝えてくれたのに、
返事を返さず、伸ばしてもらって。
本当にずるいよね。

