それと同時に、蒼汰くんの顔がフラッシュバックした。
…私、蒼汰くんのことが好きなのに…なんで他の男の子にときめいているんだろう。
このドキンと胸が鳴る、ときめきの正体が分からない。
……でも、まだこのときめきの正体は知らなくていいよね？
分からないけど、このときめきの正体を知ってしまったら、今のこの関係が崩れてしまいそうに感じた。
それなら、いっそこのときめきの正体は知らなくていい。
それでいいんだ。
心の中で私は何度も頷いた。
うん、いいの。これで。
間違ってなんか、ない。
そう言い聞かせたのだったー…。
