‐場所:校内の中庭

1人の女が、警備兵に小型ナイフを肩に命中させる。

「ぐぁっっ!!」

パーン……

ドサッ……

銃声が鳴り響き、1人の警備兵が倒れる。警備兵の左胸からは、血がドクドクと流れ出ている。

「……はぁ……早く終わらないかな……。」

返り血を浴びたすらっとした女が呟く。

「……今日もサト様は美しいなぁ。」

「あぁ……いつ見ても可憐な方だ。」

周りの部下達がヒソヒソと話しいてる。

「……てめぇら、ボサっとしてねぇでさっさと仕事に行け。クソが。」

彼女はまるで、話が聞こえていたかのように静かに言った。は……はいっ!と、部下達が急ぎ足で仕事に戻って行った。そこに、

「ひゅー。相変わらず厳しいねぇー。」

治療班から戻ってきたレッドが、彼女に言う。

「……隊長も、仕事しなくていいんですか?」

冷たい声でそう言う。しかしレッドは、

「殺りたくなったら殺るよー。ところで、ジョー君見なかった?あいつのとこ行きたいんだけどー。」

「ジョー君……?あぁ、九条さんのことですか。あの方なら、校内にいると思います。」

彼女は冷静にそう答えた。

「そっかそっかー。了解ー。じゃあお仕事頑張ってねー。」

走り去ろうとしたレッドを、彼女は呼び止めた。そして、

「……あの方に……余計な知識を与えないでくださいね?すぐ信じてしまう方です。あの方を……騙すようなことしたら……。」

ギロリとレッドを睨みつけた。その言葉の意味は、俺には分からなかったがレッドは、

「……大丈夫だよ。それに、知識っていうのは余計じゃ無いと思うよー?じゃあねー。」

小走りで校内へ走り去ってしまった。そこへ、男がヒョッコリ出てきた。

「ねぇねぇ〜!フルーガン〜?ペインと喧嘩してたの〜?」

ネックウォーマーをした男がからかう様に言った。

「……別に、ちょっと話しただけ。それよりミニオン?仕事は?」

ミニオンと呼ばれた男は嬉しそうに、

「そうそう!僕ね〜、敵に気付かれずになんと14人も殺ったんだよ〜!すごい?すごいでしょ〜!!」

彼女はまた冷静に言い返した。

「私達の任務は殺人じゃない。壊滅させること。でも、殲滅隊が来てる時点でここにいる敵は全て殺さなきゃならない……。私達は殺し屋じゃない。そこは自覚しなさい。」

はいは〜い!と、元気良く返事し、ミニオンはほかの場所に行こうとし、すぐ立ち止まり、フルーガンに向かってこう叫んだ。

「早く告らないと〜!変な奴らに取られちゃうよ〜!」

「はぁ!?さっさと……仕事に行けっ!!」

「わ〜!!フルーガンが怒ったぁ〜!!」

バンバンバンッ!と、ミニオンに威嚇射撃をしたあと彼女は校舎を見上げた。

「……私は、尊敬しているだけ。……それだけ。」

校内の2階辺りを見つめ、そう呟いた。



・プロフィール profile・

名前・佐藤 緑 sato midori
出身・日本 東京
年齢・22歳
身長・167.7cm
生年月日・9/15
血液型・O型
性別・女

特徴・黒髪ストレート ロング
・フリーの画家
・特殊部隊 暗殺部隊 第一小隊 隊長
・コードネーム FRUGAL
・自分が何故部隊に入ったか分からない
・九条、レッド、リッサの後輩
・誰に対しても厳しい
・とても質素で美しいと部下から評判
・和服が似合うとよく言われる
・辛辣、毒舌、冷静
・戦闘=ただの仕事、面倒

装備・髪は下ろしている
・部隊指定の白いシャツ
・黒のロングスカート、パンプス
・緩めの黒のカーディガン

使用武器・腰:細身のナイフ6本、ハンドガン

最後に悪についてのコメント

『……言ってしまえば、私達が居なくても世の中は上手く回る。だから私達が居なくなれば悪は居なくなると思う。だけど、止められなかったから政府が私達の様な残酷な組織を作り出した。私が思うに、この世界全体が悪だと思う。』