「ゆっくり、ゆっくり
ふー、はー、ふー、はー」
昴さんにあわせて息をすると落ちついてきた
「ふーゲホゲホケホッはーゴホッ」
「落ち着いた?
明日は病院いこっか?」
病院は嫌い
寝込んだときもだいたい病院へは行かない
返事をしないで黙っていると、昴さんのたくましい手が私の顔に向かって伸びてきた
「熱いね
行く事をおすすめするけどな、俺は」
冷たくて気持ちいい昴さんのでっかい手が私の額に触れるとボソッと呟いた
イヤだなぁ…と考えていると瞼が重くなってきた
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