お腹が一杯になり、私は箸を置いた。 「ごちそうさまでした」 「ねえ、卑怯なのはわかってるけどさ」 彼は 少し申し訳なさそうな顔をしていた。 「ご飯のお礼にキミの名前を教えて」 彼は私の目を真っ直ぐ見つめている。 私はその視線に、 耐え切れず目をそらした。 「卑怯」 「知ってる。名前、教えて? 」 まあ、名前ぐらいいいか。