外は雨が降っていた。 何も持たず、 何も履かず、 ただ歩いていた。 いつの間にか、 私は繁華街に来ていた。 こんな雨だというのに、 繁華街にはたくさんの人で溢れていた。 さすがに裸足は辛いな。 それに、 人に凄く見られている。 まあ、 裸足で傘もささずに 歩いているのだから仕方がないか。 ふと右に目をやると、 暗い路地裏があった。 私は路地裏に行き、そこに座り込んだ。