先パイの彼氏に恋します!



しばらくして、まりあの家に着いた。


私『おじゃましまーす!…
…やっと着いたーーー温まる〜~(泣)
てかさ、
相変わらず可愛いお家だよねー☆』


玄関には、手作りの人形や、
おしゃれな写真立てが飾られてる。




まりあ『そんな事ないよー。
狭いアパートだから、ママが飾りで誤魔化してるだけだよー(笑)』

 

私『いや、センス無きゃ無理だって!
…あっ!今のうちに飲み物買ってきていい??』




まりあの家はアパートの1階。


すぐ近くの販売機には、ヤンキー系の人達がたむろう。


それが窓から確認できるのだ。


私達が着いた時には、まだ販売機には誰も居なかった。


私『よし!
誰もいない!!今のうちに飲み物買ってくる!』
 

まりあ『オッケー!じゃあ、部屋で待ってるね〜』



私『(Vサイン)』


キィーー…バタンッッ…




私はお金だけを持って、販売機へ向かった。


誰もいないうちに‥
誰もいないうちに‥


足早に歩いた…



私『…うほぉ〜…寒い寒いー…』


学校から持ってきた防寒ビニールも
効果あるのか、正直わからない。


とりあえずは羽織ったまんま。


私『販売機さま〜っっ、私にぬくもりをください〜っっ』


ひとりごとを呟きながら、販売機に到着。


…しかし

いざ販売機に到着しても、しばらく悩んでしまう。


私(紅茶にしようかな‥ココアにしようかな‥、あっ、でも緑茶も温まりそう!)


そう迷っていると
後ろからバイクの音が近づいてきた。