そこに現れたのは
抜群なプロポーションの一人の女性。

「みんな静かに!」

これが私のクラスの担任、
嶋成先生。

超美人なのにふわっとしてて、
声が可愛い。

ちょっと天然だが
結構毒舌で、
正直、どれが素なのか
生徒たちの中でも謎めいている。

美人ってだけあって、
男子生徒からは超モテる。

「ほらそこ!
喋るなら晴奈の代わりに
先生してもらうよ?」

完璧私たちの方を見て話する
嶋成先生。

それに対して、
急いで目を逸らすりのりえ。

私はと言うと……

「優羽、今日も遅刻したんだってね。
そんなに晴奈に怒られたかった?」

ボーっとしてたから
思いっきり目が合ってしまい、
むっちゃ詰め寄られる始末。

ってかその笑顔、
超不気味です、先生……苦笑。

何故か私の事を名前呼びするのも、
自分の一人称が名前なのかも
あえてここでは触れない事にしよう。

「い、いえ…」

「へぇ〜。
あ、そうだ!
図書委員の金本さん
親の事情で転校が決まったから、
優羽が代わりにやってくんない?
ってか決まりね?
拒否権ないから」

私に一言も喋らせないまま
言うだけ言うと嶋成先生は
教卓に戻っていった。

ってか私、
本そんな好きじゃないんですが……

そもそも金本さんって誰ですか?
私、接点ないんですが……苦笑

でも、これがきっかけで
私の何かが変わろうとしていた。