そして話は戻って
ー204にて



「わーーー!あみちゃんと一緒♪」



あみちゃんとは幼稚園からの付き合いで高校はたまたま一緒になった。


なにかとさばさばしてはいるけど意外にイケメン好きだ。

高1では一緒じゃない分なんか嬉しくてあみちゃんに抱き着こうとしてると…



「そんなことより、めろ。王子一緒のクラスなんて毎日死にそうになるわあたし。」



抱きつきかけたうちを剥がしながら真顔で言い放ったのはやはり、蒼史くんの話。


「う、うん。そうだよね!…かっこいいな」



何気に言った言葉にあみちゃんはハッとした顔をして


「あー…めろの一目惚れ相…「わぁー!!!ちょっと!」」



あみちゃんには蒼史くんのことを話してる。
それなのに…こんなクラスの真ん中でポロッと言っちゃうなんて 泣




あみちゃんとわちゃわちゃとしてるときも蒼史くんはもう定番の女子に囲まれて質問責め。


大体質問のなかにかっこいいー!とか彼女いるの?とかいう女子なら聞きたいことも聞いちゃったりしてて…




(彼女…いるのかな…?)



やっぱり気になる…。


「彼女いないよ笑バスケしてると集中しちゃって申しわけないないっていうかね…?ね?」


きゃーー!と女子の悲鳴。


ね?って言いながら目細めて首傾げるなんてふつう出来ないよっ…!!!