「玄輝は？」


私は自分でも分かるくらい声が震えていた。



「ねぇ！玄輝は！？玄輝はどうなったの？！」



先生とママは顔を合わせて言いにくそうにした。



「どうなったのよ！教えてよ？！私の、わたしの好きな人なんだから。」



泣きそうだった。




「玄輝君ね、まだ、見つかってないの…大規模な搜索が行われたんだけどね。」





「ウソだよ！嘘だよね？」




「優芽乃…本当なの。ごめんねｯ」




「ゃだよ…やだよ！玄輝と会えないなんてヤダ！一緒にいた時間は短くてもその間に沢山の事があったんだから！」


「優芽乃。でもね、優芽乃が溺れた砂浜に大好きって書いてあったの。玄輝君のお母さんがこれは玄輝の字だって！」



「玄輝君は優芽乃のこと大好きだったんだよ？だから、頑張って、リハビリしてもっと動けるようになって玄輝くん探そう？」