「・・乃!・芽乃!優芽乃!起きたの?!ちょっと待って!先生呼んでくるからね?」


ここ、何処?

なんで空が青くないの?白い天井しか見えないの?

なんでママがいるの?

出かけたんじゃないの?


玄輝は?
どうなってるの??



「優芽乃ちゃん!目を覚ました??」



私は頷いた。

頷くしかできなかった。


そして


「何で?ここどこ?ママなんで出かけてないの?玄輝は?海で遊んでたのに…」



そう言った瞬間ママは泣き出した。


「優芽乃、優芽乃はね、二年間も眠ったままだったの。あの日海に行って・・・」



ママに話された内容はこうだった。