君へのキモチ

「できたらでいいから!」


優菜ちゃんが茶化すように言うから、自然と笑顔になれた。


「あっ!そういえば優菜ちゃん、塾行ってるんだよね?」


いきなり話を変えた私に驚いたのか、不思議そうな顔をする優菜ちゃん。


「うん?」


頭の良い優菜ちゃんでも塾に行っているという受け止めがたい現実を知る。


「私も塾とか……、行ったほうがいいのかな」


「いや、芽瑠には先生がいるでしょ」


優菜ちゃんは楽しそうに笑った。


「へっ?」


先生?誰??


よくわからなくて首をかしげる。


「学年一位の秀才君のこと!……あ、ポッキー空だ」


ポッキーがなくなったことに気づくと、せっせと帰る準備を始めた優菜ちゃん。


「ちょっと、帰るのー?待ってよ~!ってゆうか、秀才君って……」


私はどこまでもマイペースな優菜ちゃんを笑いながら追いかけた。



…こんな日々が幸せで、充実しているのだとわかっている。


すごくわがまままだけど。何か、物足りなさを感じてしまった。


何か、まだ知らないものが自分の中にある気がして……