君へのキモチ

それから雑談をしていた私たち。


けど、私はふと気づいた。たまたま思い浮かんできた疑問を、この際だからぶつけてみる。


「そういえば、優菜ちゃんって恋バナ自分はしないよねー?どうなんですかっ?」


そっと優菜ちゃんの様子を伺ってみると。忙しく目を泳がせている優菜ちゃんに気づく。


「えーっ、と……」


あせってる……優菜ちゃんが、あせってる!?


これはかなりのレアものだと思われますっ。


そのとき、優菜ちゃんが自嘲的に、ふっと息をついたのがわかった。


「私…今は恋より勉強だからさっ」


え……っ?


興味半分で聞いたことが、空気を変えてしまったことに少しだけ焦りを感じた。


それと同時に、珍しく優菜ちゃんが言いにくそうなゆっくりとした口調で話していることに、不安に似たものをおぼえた。


優菜ちゃんは寂しそうに目をふせて
実はさ……と話し出した ── 。